陰間茶屋

「いらっしゃいませ、どうぞごゆっくり。さぞお疲れでしょう、休んでいって下さいな」

どこにでもあるような茶屋。軒先ではなく、奥に行く客は、ちょっと「特別」な客。

「今日もお客が来られた・・・」

美青年は何処か憂いの表情。
着ている服は、女人のそれ。

店主の呼ぶ声が聴こえる。
自分の本当の仕事がこれからやってくる。

茶屋の中。
薄暗い奥の奥の部屋。

「どうぞこちらへ・・・」

青年が案内するのは、さらに奥の陰間の場。

ここは江戸の、陰間茶屋。
青年は、客の「相手」をする、茶屋の隠れた存在。

女人のような麗しい少年青年は、特に好まれる。

鏡の中の己を見つめ、手を合わせてみても、伝わるのは冷たい感触。

「どちらが己でどちらが虚像なのか・・・」

憂いの表情のまま、青年は呟く。

奥の奥の陰間の場。
青年の生きる道は暗い場所。

憂いの表情もまた良しと、客が途絶える日はないという。

ここは江戸の陰間茶屋。
ちょっと「特別」な客が訪れる場所。

そしてこの青年は
陰間茶屋の間でもちょっと有名な存在。


憂いの表情。囚われの身。そうする必要もないのに女装をし、そして客の相手をする。

「明日も見ぬ我が身なれば、いっそ誰にでも委ねよう。
それしか生きる道を知らないのだから」


*陰間茶屋・・・江戸時代頃、茶屋に陰間を作って男色を売っていた店*
だ、そうで。
江戸時代は女人禁制がまだ引きずられており、今のような偏見もなく、裕福な
男性は、花魁も稚児も持つのがステータスのようなものになっていました。
また、今のソープランドやヘルスのように、花町や陰間茶屋の中でも階級や
しきたりがあり、上品な客しか引き受けなかったそうです(大事な売り物ダメ
にされちゃあいかんもんね)男色がどうだったかわかりませんが、花町では
ある程度の年齢になるまでは芸の練習と雑用をさせ(これがかむろです)、
適齢期になると芸者さんや、花魁さんになったそうで。
花魁さんは、元々体を売る人。芸者さんは、基本的に舞ったり、芸を見せる人。
ただ、芸者さんでもお金を積まれたり、気に入った相手が出来ると同衾(男女
の仲になること)したそうです。

陰間茶屋はその男性バージョン。男性とは言っても、若いうちが華ですから、
こちらは少年時代から体を売ります。お金のない家が売りつけたり、美少年を
見つけると茶屋側が買い取ったりしていたそうです。
こちらは純粋にセックスをすることを目的とした男性が来るわけですから、幼い
頃から、性的なことを色々と教え込まれます。それは時に先輩だったり、時に雇わ
れの下男だったりします。

避妊法のなかった時代、花魁や芸者が本気の愛を育むことも、妊娠することも
ご法度でした。花町を出る為には、途方もないお金を屋敷に払わないといけません。
元々、途方もない支度金で買われた女性が多かったので、それは致し方なかった
のです。
そういう遊女の方がやはり浸透しており、暗いイメージもなく、言い方は悪いですが、
お手ごろだったのでそちら側のイメージが強いですが、ひとたび妊娠させれば、賠償
金を要求されます。そういうリスクが少ないのが、男色。今でこそ偏見があるので
今でも余り公になっておりませんが、当時は男も女も一緒。という考えの下、妊娠の
可能性がゼロだった美少年、美青年はたとえ高くても格好の獲物(酷い言い方;)だった
わけですね。ただ、一般論がそうでも、やはり大物でもないと世間体が許しません。
ので、お稚児さん(=お寺の高位の僧の愛人をしていた少年)のように、隠していた
わけです。裏メニューです(笑)見世物小屋などの子を好んで買ってゆくようなゲテモノ
喰い(笑)用に、花町には異形の子たちばかりを揃えた隠れ遊女たちも居たようです。

ま、そんな感じで。余りにも色っぽい表情をレタスがするので。
そしてママンに「なんで男の子やのに振袖?」って突っ込まれて思いついたので(酷っ)
陰間茶屋にしてみましたv(あっはー)
こいつ本当に16番かいな(笑)
エリックたんと同じくらい色気あるぞ(from人形遊戯



おまけ

ど?演技の感想は

「・・・・・・・・・俺、体売る役?」
うん。
「・・・・・・二度とやりたくねぇ・・」
じゃあ女装して花魁はどう?
「・・・・・・不想再做!(もっとしたくねえ!)」
じょーだん( ̄▽ ̄)~゜











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